お腹空いて食べ物探す

介護のお仕事エピソード

食べたことを忘れてしまうおじいちゃんおばあちゃんもいるけど、


今回は、食べたのを忘れたんじゃなくて、『ただ何か食べたい』という欲求が人一倍素晴らしいおじいちゃんのお話。

おじいちゃんは糖尿病があって、一日一回お腹にインスリン注射をしてる。


どこかで自分は糖尿病ってわかっていそうだけど、『そんなんどうでもいい』と思っていそうな感じ。

食事の時間の前になると、部屋からリビングにぽてぽてと歩いてき、

『腹減ったぁー』の一言。

もちろんいつも全部キレイに食べる。

小腹がすいた時はお預かりしているお菓子やコーヒー、冷凍のおにぎりなど食べすぎないように気を配りながらお出しする。

夜中に勝手に戸棚を開けてお菓子パーティーをしたこともあって、戸棚に鍵をつけ、冷蔵庫にも赤ちゃん用のチャイルドロックをつけ対策もバッチリ。

ある晩、スタッフが仮眠から戻ると冷凍庫の扉が空いていて、冷凍おにぎりの袋が空いている。

『まさか…いや、そうに違いない』とおじいちゃんを見ると、手についたお米を舐めていたそう。

『美味しかったわぁ』


指には醤油味のおにぎりの米がついている。

入れ歯もせず、冷凍のままのおにぎり
しゃぶったのか、ガリガリ君のように歯茎で噛ったのか…

夜中にお腹すく時あるもんね。


一言言ってくれたら温めるのに。

面会に来た奥さんに報告すると、


『すいません、もうっ』と。

そして横で笑ってるおじいちゃん。
職員もつられて笑っちゃう。

愛されキャラって🉐だね。

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