施設に入ると、外から見えない部分があるから心配になる家族もいる。
職員に乱暴にされていないか、お願いしていることはしてもらっているか…
大切な家族さんだからこそ気になるところ。
ある家族さんは、別の施設では苦情が多いと言われていてこちらに来ることに。
『こりゃ大変な人が来るぞ』とこちらも身構えていたが、
初回、泊まる部屋を案内し家でのベッド周辺のレイアウトと同じにすべく細かく話を聞いたり、不穏になった時の対処法などを家族さんと話し合い、家族さんが安心できるまで話を伺った。
うちが新築ということもあって、きれいだし
『ここのショートステイ一本にしようと思う』
と言われた時は、『あ、家族さんちょっと心開いて少し安心してくれてるのかな』と感じた。
身構えてたけど、話してみるとクレーマーでもなくただ親のことを心配しているだけだった。
心配の度合いは人それぞれだから、そこの折り合いが難しいけど、
『家で看てあげたいけど、心も体も辛い』
『預けたいけど、大事にしてもらえるか心配』だったり…
家族さんの想いはたくさんあるわけで、それを全て理解するなんて私には難しいけど、
できるだけ事故や怪我なく、安心してもらえるように関わりたいなと思う。
自分の親もいつかお世話になる時が来るかもしれない、そんな時の予行演習じゃないけど、いろんな家族の思いを知っておきたいなと思った。