94歳、娘・孫を支えるおばあちゃん

介護のお仕事エピソード

昨日ショートステイに来た女性とゆっくり話す時間があった。

髪の毛は黒く、押し車を使いしっかり歩ける、元気いっぱい笑う笑顔にこちらが元気をもらう、そんな94歳の女性。

今回2泊3日で利用され、その理由を話してくれた。

「私の娘はすごく忙しくて、孫の保育園の送り迎え、晩御飯の支度、それと私のお世話をしてるの。

だから、お互いゆっくりしましょって、ここに泊まりに来たの。」

娘さんは小学校の先生として働く子供を支える為、3人の孫のお世話を頑張っているそう。

「自分の子供を育てたと思ったら、今度は孫を育てて、よく頑張ってるなと思うわ。」

「あなたも体は大事にしてね」と労ってもらった。

他人事ではなくて、私もどうしようもなく困った時、未だに母を頼ってしまう。

自分の子供のことなのに、母に頼ってしまう。

母っていくつになっても子供の心配をしてくれて、

子供もまたいくつになっても、どこかで母を頼りにしてしまう。

でもお互いが支えあって生活していて、それが生きがいになっていて、

自分も歳を重ねても、このおばあちゃんみたいに生きがいを感じながら

生きたいな、と思った。

部屋を出て、しばらくし、

「ゆっくりしに来たの」と言っていたおばあちゃんに

タオル畳みをお願いしてしまう私たち職員がいた。

私たちもこのおばあちゃんを頼り、支えられていることに気づいた瞬間だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました